シラバス/乳幼児の運動教育




科目名 「乳幼児の運動教育」
科目番号 222
対象:保
対象:保幼
単位数
担当教員 穐田 みづほ

保=保育士コース             
保幼=保育士・幼稚園教員コース             




 子どもの生活はあそびが中心にあるといわれるくらいあそびによって成長し,生きていくのに必要なことを真似し学んでいきます.しかし,近年あそぶ環境や用具の変化から子どものあそぶスタイルも変化してきています.子どもは集団での生活を体験したり,集団でのあそびを通して人間関係を学びます.友達同士で力いっぱい身体を動かすことの楽しさ,みんなで工夫したり役割を持って取り組み助け合いながら作り上げることの喜びは,こどものからだも心も大きく成長させるものです.

 本講義では子どもの成長発達に応じた運動あそびの必要性についての理解,様々な運動の経験を通して指導法を工夫して行く力を養うことがねらいです.

 基本的な運動では,歩・走・跳など基本的運動技能をとりあげ,遊びとして楽しんで行える方法について学ぶと同時に,自らも工夫・発展させていきます.その中でさまざま用具を用いた活動も行います.それぞれの用具の特性を捉えるだけではなく,既成概念にとらわれず「何に見えるのだろうか」「どのように使うとより有効に用いることができるのだろうか」と問いかけながらあそびの中に導入して行く方法を身につけていきます.

 また,幼児の運動あそびのひとつとして身体表現あそびを取り上げます.リズムを用いた身体表現を主に行い,舞台発表につながる作品作り,構成づくり,発表会へと進めていく過程を体験していきます.



1. それぞれのあそびについて「より楽しいものにするにはどうしたらいいだろう?」という気持ちを持って主体的に取り組んでみましょう.
2. 実技においては運動できる服装を持参してください.



授業中に適宜プリントを配布します。



この科目の評価は以下の項目によって評価します.
・ 授業態度・出席
・ 定期試験…実技/筆記試験
・ 課題提出


1.目標と内容


































2.受講上の留意点







3.教科書と参考書




4.学習の評価方法










テーマ 授業項目 授業内容と方法など
1 はじめに 授業の概要 授業の計画、進め方についての説明
2 <講義>
乳幼児の運動教育
乳幼児の運動教育の必要性 ・幼児の発育、発達段階の特徴・運動教育の必要性
3 あそびについて ・幼児期のあそびの重要性を捉えながら、実際の あそびについての考察を行う
4 <実技>基本の運動 身体意識の向上 ・まめ袋をつかって身体に触れてみる、動かして みる
・リズム体操
リズムあそび
5 歩・走・止・跳 ・スタート−ストップ
・じゃんけんあそびからおにごっこへ
6 用具を使った
    あそび
マットあそび ・転がる、歩く
・すもうごっこ
7 縄のあそび ・長縄のあそび
・短縄のあそび
8 フープあそび ・トンネルくぐり、リングとび
9 平均台あそび ・登る、またぐ、渡る、歩く
10 用具を組み合わせたあそび ・縄、マット、フープ、平均台を用いてあそびを 工夫する
11 <講義>
運動教育指導法1
導入について ・授業の導入必要性についてその必要性を理解し、考察する
・幼児体操の取入れかたについて
12 ボールあそび 投捕運動 ・まめ袋をつかって投げてみる・ボール渡し、ボール運び
13 集団のあそび ・ボールを用いたリレーや、集団ゲーム
14 まとめ 講義のまとめ ・前期講義内容のまとめ、理解度テスト
15 実技テスト ・実技テストの実施
16 <講義>
乳幼児の身体表現あそび
乳幼児の表現運動の意義 ・乳幼児の身体表現あそびの必要性について
・身体表現あそびの特徴と種類
17 <実技>からだを使って動いてみよう 表現あそび ・作品の模倣
模倣表現 ・ごっこあそび
18 リズムについて ・いろいろな音楽のリズムにのって踊ってみる
19 表現あそびを工夫し、創作しよう 音楽の特徴 ・選曲した曲の形式をとらえる
リズム、歌詞の捉え方 ・曲のリズム、歌詞から捉えられるイメージを
 明確にし、表現したいテーマを決定する
20 作品構成 ・創作の行い方
・メインの動きづくり→ 発展へ
21 作品創作 ・空間形式(体形、体形移動)
・身体の使い方の指導
22 ・衣装の効果的な用い方
・よりよい表現をめざすには
23 ・舞台の使い方、観客からの観え方
・舞台製作側の役割について
24 ・照明効果について
25 作品発表会 ・グループごとに舞台上で発表を行う
26 作品創作・発表のまとめ ・発表会のビデオ鑑賞
・表現あそびのまとめ
27 運動教育指導法2 乳幼児の運動教育指導法 ・授業計画の立て方
28 ・授業のねらいから導き出す活動内容の検討
29 ・授業のながれの組み立て方
30 まとめ まとめ ・授業全体のまとめ
・理解度テスト




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