担当教員からの授業説明






「ドラマ(劇遊び)」 
担当:山本直樹
















































  「ドラマ(劇遊び)」 担当:山本 直樹

 ドラマというと「テレビドラマ」を連想する人が多いかと思いますが、ドラマとは定められた状況の中で、自分や自分以外の誰かとなって生きることで、自己発見と他者理解を促す教育プログラムの一つです。今回は、ドラマを行うためのウォーミング・アップとしての簡単なゲームを体験していただきます。

体験内容についての質問を頂きましたのでお答えします。

■日本の教科に「ドラマ」はあるのですか。見たことも、体験したこともありませんので。

日本の小中学校の学習指導要領には「ドラマ」という教科はありません。1945年に第2次世界大戦が終ったとき、世界の各国が新しい教育を模索しました。そういう動きの中で「ドラマ」が生まれました。「ドラマ」が学校教育の中に組み込まれて約50年です。現在、世界の約100カ国で採用されています。

 ドラマは国語、社会、体育、音楽などをつなぐ役割を担っています。各教科の学習範囲を超えて他の教科にまたがる領域を扱います。その自由度はちょうど「総合的な学習の時間」と同じだと考えてください。

 目的は、自己と他者の発見、表現・コミュニケーション能力、テーマをいろいろな様式で表現する力の育成など多岐にわたります。「表現遊びコミュニケーション遊び」の授業を通して、ソーシャル・スキルを習得するための一つの、大変強力な教育手法の一つといっていいでしょう。


■自己発見と他者理解という内容をもう少し詳しく説明してください。

ドラマ教育の目的を「他の人の靴を履いてみて、他の人の足と異なることを理解するための教育」だとオーストラリア・タスマニア州教育局は述べています。自己発見と他者理解の意義の大きさを見事に言い当てています。ドラマの授業では、子どもは想像の世界で自分以外の人物として行動します。その中で自分以外の人の考え方や感情を理解することが求められます。改めて自分の考え方や感情を見直すことにもなります。ドラマでいろいろな状況の中でいろいろな人物として生きることで、人間が画一的でないことを学びます。


■ゲームの内容を教えてください。

 まず、誰でも馴染みのあるジャンケンにひと工夫を加えた“勝ち負けのないジャンケン”で大きな声を出して、心と身体のウォーミング・アップを行います。次に、血液型や誕生月などが自分と同じ人を探して仲間になる“仲間捜しゲーム”。そして、最後にゲームを通して仲間となった皆さんで協力し合い“全身を使っての立体物づくり”を行います。今回の立体物は、身近な動く物を予定しています。

  



 


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