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新入生の皆さんへのメッセージ '03 |
2年生代表より新入生の皆さんへ |
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石田敦紀 (保育士・幼稚園教員 コース2年) |
新入生の皆さんご入学おめでとうございます。 僕たち二年生も、皆さんと同じように期待と不安を抱えて去年入学しました。おそらく、皆さんも期待も大きいと思いますが、不安なこともたくさんあると思います。不安が少しでも期待に変わるように日本音楽学校での学生生活について3つの話をしたいと思います。 1つ目に、授業についての話をします。日本音楽学校では1教科 1時間30分の授業が1日4回あります。高校のときと比べて、1教科の時間数が40分多くなります。高校を出たばかりの人は長い授業で集中力が途切れてしまい、ちょっと辛いかもしれませんが、そのうち慣れると思います。 授業に関連してくる話で試験についてですが、高校までは3学期制で中間テスト、期末テストが学期ごとにあって年間5・6回試験があったと思います。しかし日本音楽学校では前期・後期の2期制になり、試験も前期試験・後期試験の2回になります。つまり、試験の回数が減る代わりに1教科の試験範囲がとてつもなく広くなります。試験勉強はかなり大変です。でも、毎回の授業をきちんと聞いていれば何も問題はありません。ポイントとしては黒板の板書だけでなく先生の言っていることもノートに取るようにしてください。 2つ目に実習について話をします。 去年、保・幼コースは6月に幼稚園実習が5日間、2月に5日間あり、保育園実習が3月に8日間ありました。6月に実習は見学実習ということもあり、ただ先生の後をついていくだけという感じでしたが、2月、3月の実習では『なるべく多くの園児とかかわりを持つ』ということを心構えとして実習に望みました。実習中は毎日、自分の一日を振り返り反省し次の日につなげるようにしていました。 一年生の実習は1回の実習期間が短いこともあり、縁での一日尾の生活の流れを見ることが中心になると思いますが、多くの園児とかかわるようにしてください。また、実習中に園によっては紙芝居や、手遊び、ピアノを弾く機会もあると思います。そういったときは積極的にやるようにすると今後の自信につながると思います。僕自身、6月と2月の幼稚園実習の中で、紙芝居実習をやらせていただきました。6月の紙芝居実習では読むことが精一杯で導入、まとめを考えることができませんでした。しかし、児童文化研究会やリトミックゼミでの活動を通して、また保育研究発表会へ参加することによって舞台度胸もつき導入、まとめ、だけでなく紙芝居を読んでいるときも園児の表情や反応に冷静に対処できるようになりました。 日本音楽学校には、多くのサークルがあります。勉強では得られない多くのことを学ぶことができるので、時間に余裕があればサークル活動に参加することもオススメします。 3つ目に皆さんは保育士、幼稚園教諭になるために日本音楽学校に入学されたと思います。しかし考えてほしいのは日本音楽学校に入り保育士、幼稚園教諭の資格を取ることが最終目的ではなく、実際に保育現場に入り保育者として勤め園児と関わることが目的でありスタートだと僕は思います。そして、授業をサボりたくなることもあると思いますが1つ1つの授業が必ず皆さんの身になり、子供の笑顔につながります。しっかりと授業を受けてください。 それから僕からのお願いですが、タバコを吸う人がこの中に何人かいると思います。僕が今までバイトをしてきた何園かの保育園でもタバコを吸っている保育士がいました。そして、その保育士達に共通して言える事が1つあります。それは、休憩時間になると真っ先にタバコを吸いに行くということです。そういった先生は、保育中もイライラしているように見え、つい怒鳴ってしまったりと園児に対する対応もどこかほかの先生と違うように見受けられます。そういった保育士に皆さんにはなってほしくありません。うるさいことを言うようですが、少なくとも学校ではタバコをすわない癖をつけるようにしてください。そして、少しでもタバコを吸わなくても平気な体、心を作っていってください。 たった2年間の日音生活です。多くのことを吸収し、有意義で楽しい学生生活を送ってください。 |
保育士コース2年A組の青木明日香です。皆さん、ご入学おめでとうございます。私は、この1年間での学校生活で、自分が経験したこと・感じたことを話したいと思います。1年前の私も皆さんと同じように友達はできるか・学校の雰囲気・授業のことなど不安はたくさんありました。しかし、学校の雰囲気は大変良く、毎日とても楽しく過ごせ、授業や行事などを通して、友達も増えていきました。 授業は1科目90分で進んでいきます。私は短大を卒業してから、この学校に入学したので、90分授業になれていましたが、皆さんの中のほとんどの方は、初めてなので長いなあ・・・と、思われていると思います。最初は慣れなくて大変だと思いますが、先生の言っている事で、大切だ!と思うことはメモをした方が良いと思います。授業の中には、教科書を使わず進む授業、配布物の多い授業など様々ですが、ノート整理や配布物の整理は、大切です。 私の好きな科目の中に、「乳幼児の運動教育」というものがあります。この科目は、色々な音楽に合わせて体を動かす実技科目です。一年の最後には、好きな童謡に合わせて踊りを考え発表するという課題があり、私は“飛んでいったバナナ”という歌に合わせて、1人で踊りを考え、クラスの皆の前で発表しました。大変楽しく、気持ちよかったです。授業中は、自分の意見を主張したり、積極的に色々挑戦することで、自分の好きなこと、心から楽しめることが発見でき、少しずつ自分に自信がもてると思います。また、先生方も、質問などをすると、わかりやすく笑顔で答えてくれるので、自分から気楽に、色々、話しかけてみるといいと思います。 また、クラスにはお父さん・お母さん・短大や大学を卒業した人、社会人など、様々な経験の人がいるので、大変良い刺激になると思います。最初は、同じクラスに年上・年下の人がいることに多少、抵抗はあるかもしれませんが、宿泊研修での新聞紙を使った製作の時や、ディスカッションなどのグループ活動の時に、たくさん時間があるので、色々な人と話をしてみて下さい。きっと何か得るものがあると思います。 私が、皆さんに一番伝えたいことは、12月に行われる保育研究発表会のことです。この発表会は1年間で最も大きな行事です。発表会の様子のビデオを観る機会があると思います。2年生は、子どもたちも一緒に参加できるオリジナルの劇を発表します。当日は、付属保育園・幼稚園、近隣の子どもたちなど、たくさん見に来てくれるので、実際に子どもとふれ合いながら発表をします。 1年生は、表現・造形・音楽が一緒になった演目を発表します。昨年の私のクラスは、合唱とよさこいソーランと和太鼓を発表し、大歓声をいただきました。各クラスとも10月頃から練習を始めますが、練習中は、人間関係・練習場所など次々と問題が出てきたり、特に私は発表会の中心となる企画委員にも入っていたので、大変なことが多かったです。でも、終わった後の達成感・感動はとても大きく、皆で思わず泣いてしまいました。同時に私を支えてくれた人たちへの感謝でいっぱいでした。 ところで、私は2年生になったばかりですが、2月に8日間、保育所へ実習に行ってきました。私のこの実習の目標は、何でも積極的に行こうというものでした。私は0才〜5才児クラスへと1日ずつ配属されました。3日目から、毎朝、担任の先生に「こんなことをやりたいので、時間をいただけますか?」など申し出て先生から指導を頂きました。毎日、絵本を読んだり、手遊びをする時間を頂きました。絵本は実習前に図書館へ行き、年齢にあったものを何冊か借りておきました。2月の実習は、初めての実習なので、多少の失敗はアリだと思います。細かいことよりも、たくさん子どもたちと遊び充実した、実習期間を過ごすことが大切だと思います。私は、実習期間は何でも積極的に行ったので、印象深く、勉強することの多い実習期間でした。 また、春休みの海外研修にも参加しました。オーストラリアの3つの幼児教育施設を訪問して、各園でグループ発表をする機会がありました。言葉の壁は大きく苦労しましたが、一生懸命、発表をすることで、だんだんと子どもたちに自分たちの気持ちが伝わってきました。この研修で、改めて一生懸命やることの大切さ、表現力の豊かさの必要性を実感しました。 この2年間、保育者になるための勉強も大切だと思いますが、短い2年間をどれだけ思い出深く、充実した学校生活にするかも、同じくらい大切だと私は思います。私は1年生の1年間は、授業・行事など多くのことに積極的に参加したので、大変充実し、思い出の多い1年でした。残り1年間も今まで以上に充実した1年になるよう、頑張りたいと思いますので、皆さんも一緒に頑張りましょう。何かわからないことがあったら、いつでも気軽に声をかけてください。 |
青木明日香 (保育士コース2年) |
松谷孝雄 (保育士コース2年) |
一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。私たちが入学してから早一年が過ぎあっという間に新入生を迎える事となりました。二年間の学校生活とは長いようで短いものであり、楽しい事や辛い事、様々な事が待ち受けていると思います。 まず初めに大きな行事と言えば箱根の研修旅行です。ここでは新聞紙を使った製作活動をしたり、二日間クラスメイトと生活を共にして交流を深め、かけがえのない友達が作れます。その製作活動とは、個人で物を作る活動ではなく、決められた時間内にグループで作る活動です。ですので、グループで協力して作らなければ良い作品ができません。 私たちも一年前にやって本番前の打ち合わせ・製作がおろそかだった為に満足できる作品が出来ず、後悔や反省をしました。皆さんは後悔のないように力を合わせて頑張り満足できる作品にしてください。きっとそこから何か新しい発見が生まれると思います。新聞紙を使った作品製作は、保育園等でも良く取り上げられている活動の一つです。この日本音楽学校では、実際現場に出たときに少しでも困る事がないよう様々な事を学びます。 しかし高校とは違い何でも先生方や周りの人がやってくれる訳ではありません。自分の中で、勉強や勉強以外の事でもしっかりと取り組む姿勢がなければどんどん差が開いていきます。入学してすぐにこんな厳しい言葉を言われてとまどってしまうかもしれませんが、本当に個々の意識の高さが大きく左右してきます。特に私が身をもって感じた事はピアノです。 私はここに入学する前まで、ほとんどピアノをやった事がありませんでした。一年生終了最低基準は、グレード9と言って、バイエルは104番までと、他にもマーチの教科書の「ジャパマーチ」という曲と、童謡の教科書の「おべんとう」や「たんじょうび」まで終わらせなければいけません。これはピアノをほとんどやった事がない人にとっては、大変高いハードルだと思います。初心者だった私からするとグレード7くらいの楽譜を見るだけで、音符が複雑で一人では何もわかりませんでした。 私はこのままでは、再履修になってしまうと思い、週に2〜3回友達にピアノを教わりました。そして後期の終わりが近づくにつれて、私は毎日毎日何時間もピアノを練習して、ギリギリ合格しました。毎日10分でも15分でもピアノを弾けば、そんなに苦労する事はないと思いますが、私はひどい時は、1ヶ月以上弾かないときもありました。その時は、宿題の曲をやってこないで、先生に怒られたり、他の友達はどんどん上達していって、劣等感と後悔でいっぱいでした。 皆さんはそうならない様、是非毎日ピアノを弾いてください。実習に行けばわかると思いますが、ピアノは保育園や幼稚園などでは、なくてはならないものです。 保育士コースでは、入学してまもない6月から通年実習に行くと思いますが、私たちはちょうど2ヶ月前の2月に初めて実習に行きました。実習は、大変楽しくあっという間に終わった気がしますが、大変な事もたくさんありました。私が一番大変だったのは、毎日書く実習日誌でした。 実習日誌はただ自分の事を書くだけではなく、保育園での一日の流れや、子どもの活動、保育士の活動、自分の活動、保育士が子どもに対してどのような言葉がけをしていたのか等、事細かく毎日書かなければなりません。実習の初日や二日間は、特に自分の事で精一杯で、まわりの保育士の皆さんがその時何をしていたのかとか、どんな言葉かけをしていたのか等、全然思い出す事ができず、日誌を書くのにとても時間がかかりました。 私は、その日の実習が終わって帰ったらすぐに日誌にとりかかればいいものを、テレビを見たり、ダラダラしていたので、日誌を書き始めるのが遅く、夜中までかかってしまうことが多かったです。そのため、次の日に寝不足で実習へ行き、体調を壊してしまいました。幸い休むまでには、いかなかったのですが、体調不良で実習をするのは、とても辛い事です。皆さんは、そうならないよう、実習に行った時には、帰ったらすぐに日誌を書くようにしましょう。 そして実習をして最も嬉しかった事は、子ども達が段々と私の名前を覚えて呼んでくれたり、初日では、話しかけても全然喋ってくれなかった子が徐々に慣れて、私に話しかけてくれたりした事です。そして何よりも子どもの笑顔は、どんなに疲れていても頑張ろうという気持ちにさせてくれました。 男性保育士とは、やはりめずらしいらしく、敬遠する子もいれば、べったりとくっついて離れない子もいます。0才児の子どもで私の顔を見てすぐに泣き出す子もいました。 私1人の周りに子どもが10人いれば、私に対し10通りの見方があると思います。子どもは子どもの人数だけの見方や考え方があります。全員に同じ保育をしようとしても出来ません。物や機械などとは全く違い、人対人の感情の向き合いです。だからこそとてもやりがいがあり、他の仕事には代え難い喜びや感情があると思います。私もまだまだ保育について知らない事だらけなので、これからも様々な事を学んでいきたいと思います。 学生のうちに学んで必要のない事なんてないと思いますし、努力したら努力した分だけどこかで役に立つと思うので何にでも意欲的に取り組んで頑張ってください。 |
日本音楽学校 〒142-0042 東京都品川区豊町2-16-12 電話:03-3786-1711 / FAX:03-3786-1717 / E-Mail:[email protected] (C)学校法人 三浦学園 |